「クラウドファースト」の御旗のもとにクラウドの活用推進が叫ばれる中、社内システムをクラウドへと切り替えた企業もあれば、まだ利用を躊躇している企業、一度は利用したもののオンプレミスに戻した企業など、さまざまなケースが聞こえてきます。
パブリッククラウドには、所有から利用へのシフト、圧倒的なスケーラビリティ、IaaSのみに留まらない多種多様なサービスなど、オンプレミスとは異なるさまざまな特長があります。その一方で、オンプレミスとは異なる特性やお作法により、既存システムのリフト&シフト(リファクタリングを伴わない単純移行)には適さなかったり、常時稼働を前提としたシステムを設置するには割高になりやすい、などの課題が顕在化しています。
また利用へのシフトは、良くも悪くもシステムを構成する要素のうち、ある程度の範囲を手放すことになります。表面的な運用負荷は減るものの、その裏返しとして、その領域の経験や技術が社内に残らず、中長期的には技術選択の幅を狭めてしまうという懸念もあります。
IT部門がそうした状況に陥らず、技術とビジネスを結び付けることで企業の発展に貢献し、さらにはDX(デジタルトランスフォーメーション)をリードしていくために必要なのは、製品やサービスを適材適所、つまり『ハイブリッドクラウド』や『マルチクラウド』の形でバランスよく選択するための「目利き力」と、使いこなすための「技術力」が大前提となるのではないでしょうか。
今回のLunch Webcastでは、自社クラウドサービスの提供だけでなく、外部クラウドサービスまで含めた選定・構築・運用やコンサルティングを提供してきたクララオンライン様にもご参加いただき、ハイブリッドクラウド・マルチクラウドを活用するためのスキル・マインドセット・学習方法などについてディスカッションしていきます。
島崎 聡史 (しまざき さとし)
Nutanix Japan
テクニカルエバンジェリスト
Twitter: @smzksts
2015年、当時まだベンチャー感の色濃かったNutanixに入社。
SEとしてお客さまへの提案や導入支援を行う傍ら、コミュニティ運営やイベント登壇など普及啓もう活動にも尽力。
「自称エバンジェリストもどき」を名乗っていたが、
2019年よりテクニカルエバンジェリストにロールチェンジ。
前職Citrixでの経験を活かし、VDI環境におけるNutanixソリューションの提案も得意とする。
自身も出社は週1-2回程度が基本のリモートワーカー。